「投げて!」火事から赤ちゃんを救った24歳の行動が凄い!

2021年12月の夜、東京・中野区の住宅で火事があり、そこに住む夫婦とみられる63歳の男性と71歳の女性が亡くなるニュースがあった。

その家の2階には、亡くなられた夫婦の息子夫婦と0歳の赤ちゃんも住んでおり、2階のベランダで行き場を失っていた。

その時、近所に住む24歳男性が、2階にいた赤ちゃんを受け止めて救助し、息子夫婦とその赤ちゃんは事なきを得たとのこと。

このニュースを聞いて、その24歳の行動は凄いなと思わず感心してしまった。

まずはどういう状況だったのか見てみよう。

中野区沼袋での住宅火災ニュース

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火事で2階から赤ちゃんを受け止める

火事があったのは2021年12月14日の午前0時半頃。

場所は東京・中野区沼袋の2階建て住宅。

1階には祖父母が寝ており、2階ではその息子夫婦と0歳の赤ちゃんが寝ていたとのこと。

そして1階から火事が起こり、1階で寝ていた祖父母は火事に巻き込まれ、2階で寝ていた息子夫婦は赤ちゃんを連れてベランダへと逃げるも、そこで行き場を失ってしまったのだろう。

その時、隣の家に住む男性(24)が、助けを求める息子夫婦に気づき、用意した毛布を道路に広げて「絶対受け止めるから、赤ちゃん投げて!」と促し、赤ちゃんは毛布にくるまれた状態で父親が投げて渡す形で救助されたとのこと(ちなみに「ここに落として!」と表現しているメディアもあった)。

その後、赤ちゃんの母親は2階から飛び降りて自力避難。父親ははしごで消防隊に救助されたようだ。

祖父母はこの火事で亡くなってしまったが、息子夫婦と赤ちゃんは軽いけがで済んだ。

出火原因は調査中らしいが、ソファの近くにストーブが2台(石油ストーブとオイルストーブ)設置されていたようで、ソファの燃え方の激しさからそのストーブが火事の原因ではないかと見られている。

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火事場で見せた24歳の行動が凄い

この時、無事に赤ちゃんをキャッチした24歳の行動は凄いと思う。

自分だったら…と考えると、燃え盛る炎が迫る中で、2階にいる0歳の赤ちゃんを1階で受け止める勇気が出せるだろうか。

男性の場合、赤ちゃんを抱っこする時だって緊張する人が多い。僕も3人子供がいるが、男が赤ちゃんを抱っこする時は細心の注意を払うものだ。

なので、2階から赤ちゃんを投げることも、下でキャッチすることも、できれば絶対にしたくないことだ。

しかし、24歳の彼はちゃんと機転を利かせ、急いで毛布を用意し、2階にいた赤ちゃんをキャッチするという大役を完ぺきにこなした。しかも、その後はちゃんと風上に場所を移していたと話されていたのでお見事だ。幸い、赤ちゃんも息子夫婦も軽いケガだけで済んだそうなので、本当に素晴らしい行動としか言えない。

火事から赤ちゃんを救出した24歳男性

火事の際は『一瞬の判断が命取りになる』と言われている。

深夜の住宅街ということで人通りも少なく、視界も悪い。逃げ道も炎と煙で防がれている状況を想像するに、よくそこで3人が無事に逃げられたことだと思う。

もし、下で赤ちゃんを受け止める人がいなければ、ひょっとしたらもっと多くの命が失われていたかもしれない。

そう考えると、24歳の彼の機転、勇気ある行動には本当に感動させられる。

ちなみに彼は介護職員だそうで、彼の勤めてる施設利用者の父兄さんもこのニュースを見て、安心して彼に家族を任せることができるだろう。

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冬の初めは火の用心

今回の火事では1階に住む祖父母が亡くなった。

原因はストーブから何かに引火したことで火事へと繋がったのではないかと見られているが、石油ストーブを使い始めるこの時期は特に設置環境に注意したい。

特に火の回りに余計なものを置かないことは大切だし、できれば消火器なども常備しておきたい。

高齢者などは石油ストーブを馴染み深いと感じているが、今はもっと安全な暖房器具も多いので、家族がよりリスクのない暖房器具を買い与えるのもいいだろう。

もちろん、石油ストーブでなくとも火の元に気をつけるのは当然のことだが、火事は全てを奪っていくものだと改めて身を引き締めていきたいと思う。

今回の火事は、これから孫の成長を見守っていきたかったであろう祖父母の無念さを考えると悲しいニュースでもある。

ただおそらく…、きっと亡くなられた祖父母も、自分たちのことよりも息子夫婦と孫が無事で良かったと思ってるんじゃないだろうか。

亡くなられた祖父母のご冥福をお祈りします。

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