国分太一、コンプラ違反がやばかった

国分太一がコンプライアンス違反で「ザ!鉄腕!DASH!!」を降板することがニュースになっている。

たまたまテレビをつけたら日テレ社長が会見をしていたので見たのだが、肝心な疑問については「プライバシーに関わるので回答を控えさせていただきます」とのこと。

要するに、責任として会見は開くけど、詳しいことは一切何も言いませんというスタンス。

だから何もわからない。

プライバシー保護を盾にして、すべてのやり取りを押し切っていた。

「結局、何があったの?」

「国分太一は一体何をやらかしたのか?」

そういったことがわからないまま会見が終わった。

なので今回は、日テレの会見ではわからないことを色々と深堀っていこうと思う。

日本テレビ福田社長の会見

2025年6月20日(金)の13時、日本テレビの福田社長の会見が始まった。

国分太一に何らかのコンプライアンス違反があり、30年続いた長寿番組「ザ!鉄腕!DASH!!」を急遽降板することになったからだ。

さてその内容だが、この会見では肝心なことはまったく明かされなかった。

 

この会見でわかったことは、

  • 刑事告訴はない
  • 日テレの上層部が問題を覚知したのが5月27日
  • 社長は聞いた瞬間に「降板」を考えたこと

くらいのこと。

言い換えると、コンプラ違反のジャンル、事案の規模、関わったのが誰か、プライベートなことか業務上のことか、といったことが一切伝わってこない会見だった。

 

「暴力行為ですか?」→「お答えできません」

「不同意関係ですか?」→「お答えできません」

「誰に配慮したプライバシー保護ですか?」→「お答えできません」

「被害者はいるのですか?」→「お答えできません」

「問題行動は何回あったのですか?」→「お答えできません」

「誰かから申し出があったのですか?」→「会社判断です」

 

知りたいことがまったくわからない。

とはいえ、どこかでボロが出ることを期待しながら取材陣との質疑応答を見ていたのだが、日テレの社長はとにかく全てに対して「プライバシー保護のため」でシャットアウト。

では何の会見なのかというと、「鉄腕ダッシュは30年続いた番組だから、視聴者のために説明の場を設けさせてもらった」的なことらしい。

なるほど。

国分太一のコンプラ違反とは何か?

結局のところ、日テレ社長の会見では国分太一のコンプラ違反については何もわからなかった。

しばらくは憶測や可能性だけでさまざまな情報が飛び交うことになるだろう。

ちなみに、フジテレビのように日テレ社員が国分太一に加担して何かをしたということはないようで、今回の件に関しては悪しき性接待云々ではなく、国分太一個人でのコンプラ違反とみていい。

 

どんなものが考えられるか?

  • セクハラ
  • パワハラ
  • モラハラ
  • 不倫
  • 不同意性交
  • DV
  • アルコール中毒
  • 薬物使用
  • 人種差別
  • 法令違反
  • ギャンブル
  • 金銭トラブル

ざっくりとこんなところだろうか。

日テレ社長は「被害者がいるかどうかについても答えられない」という姿勢を貫いていたので、この中のどの案件についても可能性が考えられる。

 

もちろん、この先はタラレバの話で盛り上がることになるだろう。

「国分太一がDVをしてたら…」

「国分太一が不倫をしてたら…」

「国分太一が不同意性交をしてたら…」

ネットでは色んな噂が飛び交うことになり、それはそれで国分太一にとってはダメージが大きい。

刑事事件に該当するようなことでなくとも、スポンサーや局が難色を示すような行動や癖があったことは間違いないということになる。

それが何かは現在のところまったくわからない。

だから気になる。

答え合わせをしないことで、ネットでまた変な方向で盛り上がる。

ワイドショーもそれを取り上げるだろう。

そんな不毛な議論と時間が伝播していく。

じゃあ何のために? って話だ。

日テレ社長が絶対に口を割らなかった理由

国分太一のコンプラ違反の件で日テレが会見を開いた理由。

それは「長年愛されてきたDASH村を降板するからだ」というものだった。

会見前は、「国分太一のコンプラ違反に日テレが関与していたから」という見方をされていたのだが、社長の弁を聞くとどうやらそれはないらしい。

結局、それ以上の情報を開示しない姿勢を貫いたのだから、そんなもんは文書一枚で済ませればいいのではと思うが、ここがどうも引っかかる。

というのも、国分太一のコンプラ違反について何も答えないなら、日テレ社長の会見の必要性などまったくないからだ。

 

必要性のない会見を行った理由。

それは「国民の目を国分太一の不祥事に向けさせるためだった」のではないだろうか。

政治の世界には、国が国民にとって都合の悪い政治を進めようとしている時に、そちらに関心を向けさせないために芸能人の不祥事やスキャンダルをリークする、という話がある。

こういうのをスピンニュースというのだが、今回の国分太一の件もそれだったんじゃないかと勘ぐってしまうのだ。

では、何から関心を逸らせたかったのか?

それが『2025年6月22日の東京都議会議員選挙』だ。

あるいは米問題について目を逸らせたかったという可能性もあるが、本丸は週末の都議会選だ。

自民党の評価が急降下している中、この金曜・土曜に国分太一のコンプラ違反に国民(都民)の目を向けさせて、都議会選を何とか乗り切りたいと考えているのではないだろうか。

実際、今週末のワイドショーでは、今回の日テレの会見も含め、国分太一のことで時間が割かれるだろう。

中途半端で煮えきらない会見も話題の種になるし、議論の余地を作ることを目的とした会見だったとしたら合点がいく

多少スポンサー離れで赤字が出たとしても、それはコンプラ違反をした国分太一のから引き出せばいい。

日テレはまったく関与がないとしているの中で、形だけであっても会見という道義的責任を果たしたのだから、今回の件で起きたマイナスは補填できるという計算が成り立つ。

スピンニュースとして、国民の認知が取れている国分太一のようなタレントのスキャンダルはもってこいだ。

 

どちらにせよ、我々にとって直近で重要な都議会選のニュースが、どうでもいい国分太一のニュースでかき消されてしまった形になる。

夏には参議院選挙も控えている。

いま、自民党が大きな苦境に立たされていることを考えれば、そういうロジックも成り立つのではないだろうか。

そもそも、国分太一のコンプラ違反に関して、日テレの言い分をそのまま受け取るなら、会見を行う必要性などどこにもない。

DASH村の冒頭か最後に謝罪のテロップでも流せばいい。

それくらいの内容だった。

にも関わらず、なぜあんな意味のない会見を行ったのか?

それは、都議会選から目を逸らせたかったからではないだろうか。

 

国分太一が何をやったかなんて、正直、多くの人にとってなんの損益もない。

ダッシュ村の降板ごときで会見されても、多くの人は困惑しかない。

というか、あり得ない。

しかし、そこに目を向けさせられたことで、6月22日の都議選や7月20日の参院選への関心が遠のけば、多くの国民にとって損となるのは間違いない。

実際、今の国政のだらしなさや経済力の低下は、これまで政治や選挙への関心が薄かったことへの結果であると言えよう。

中居正広とフジテレビのドタバタ劇の裏でも、米不足問題が間延びし、多くの人にとって不都合な年金法案の改正が通ってしまった。

そこに気づいている人はどれだけいるのだろうか。

今回の国分太一のコンプラ違反や日テレの会見が絶対にそうだと言える確証はないが、結果的に都民や国民の関心を選挙や国政から遠ざけていることには、どうしても懸念を覚えてしまう。