神田沙也加の遺書の一部を文春が公表してから2週間。
真剣な交際をしていたと世間に公表していた神田沙也加の恋人・前山剛久(たかひさ)に、衝撃的な文春砲が世間に放たれることになった。
週刊文春電子版を読み、やはり恋愛のもつれが今回の死の大きな要因となっていたことが判明したわけだが、今回はその感想について書いていこうと思う。
前山剛久に文春砲
12月18日に若くしてこの世を去った神田沙也加だが、彼女には心を許す恋人がいた。
それが当時開催中だったミュージカルの共演者で俳優の前山剛久(たかひさ)だ。
彼のプロフィールについては前回の記事(文春砲|神田沙也加の転落の謎が全て書かれていて衝撃を受けた)にも書いたが、前山剛久は神田沙也加が亡くなった際に次のような追悼文を発表している。
この度、神田沙也加さんのご訃報に接し、心から哀悼の意を表します。
私、前山剛久は神田沙也加さんと真剣なお付き合いをしており、将来を見据えたお話もさせていただいておりました。
「王家の紋章」「マイ・フェア・レディ」にて同じ舞台に立たせていただき、女優としても、人としても、大変尊敬する存在でした。
ただ今は、神田沙也加さんが天国でも、あの素敵な笑顔のままいてくれる事を願い、心よりご冥福をお祈りいたします。
前山剛久
しかしながら、元カノであるアイドル・A子と三角関係を続けていたり、口論となった際に「お前なんか、(恋愛でメディアを騒がす)母親と一緒だ」というひどい言葉を吐いたりして、本当に真剣な付き合いをしていたのか疑問に残るところがあった。
それでも神田沙也加の遺書のうち、一通は恋人・前山剛久に宛てられたものだったことから、ファンや神田沙也加の死を見守る人たちはそれなりに事情があったのだろうと思っていた。
それに前回の文春砲では、神田沙也加自身も精神的に不安定な部分があったことが明らかにされていたために、前山は前山で年上の恋人を支えていた部分もあったと考えられていたからだ。
しかし、今回の週刊文春第二砲でその風向きは大きく変わってしまった。
なんと、二人が電話で話していた音声データが残っており、前山が沙也加を追い詰めるような言葉がそこに記載されていたからだ。
有料版なのでそのまま載せることはできないが、その内容は以下の通り。
前山は沙也加と電話で意見の食い違いから、沙也加に冷たく何度も「死ねよ」という言葉を浴びせている。
沙也加は「死ねって言わないで」と繰り返すも、前山は「死ねよ」と返し続ける。
「めんどくせぇから」
「死ねよ、マジで」
沙也加の「(私が死んでも)何とも思わないの?」という問いかけにも「うん」と答え、「せいせいする?」という問いかけにもお前はしつこいから死んでもいいと思ってると捉えられるような返事をする始末だ。
前回の文春砲では、神田沙也加に向かって母親をなじるような言葉も出てきて、それが文春の捏造ではないかと囁かれたりもしていた。しかしこのやり取りを見る限り、前山剛久の性格が結構歪んでいるように見えるので、あの言葉もやはり真実なのだろうと思わされる。
真剣な交際の裏に隠された真実
そもそも、前山剛久(たかひさ)が神田沙也加と交際したのは2021年10月初旬。
神田沙也加の命日が2021年12月18日なので、交際期間は約2ヶ月半ほどとなる。
そのたった2ヶ月間の間に、恋人に向かって「死ね」という言葉を浴びせるのは少し異常である。
少なくとも前山は「少しずつ薬を減らしていこう」と神田沙也加に提案もしているので、当然、神田沙也加が心療内科に通うくらいメンタル的に弱いことも知っている。
ゆえにこの件に関しては、精神的に不安定な人間に対する配慮がなさすぎるように感じた。
それだけではない。神田沙也加と前山剛久は同じミュージカル(しかも公演中)の共演者でもある。神田沙也加はその舞台の主演女優だ。恋人とはいえ主演女優に対して、メンタルを陥れるようなことを言ってしまえば、他の共演者やスタッフといった仲間達に迷惑がかかるということがわかっていて当然である。
その上で神田沙也加に対して罵声を浴びせていたと考えれば、前山が「生前は真剣な交際をしていた」と言うのは甚だ疑問を感じるところである。
音声にはまだ続きがある。
前山「いいじゃん、もう死ねば。みんな喜ぶんじゃない?」
沙也加「私が死んだら?」
前山「うん」
沙也加「なんでそんなこと言えるの? みんなに嫌われてるってこと?」
前山「うん」
出典:週刊文春オンライン
「お前が死ねばみんな喜ぶ」
繰り返すが、神田沙也加が精神的に不安定なことを前山が知っている上での暴言である。
そもそも、大のおとなが口にしていい言葉ではない。
前山はこの時すでに30歳である。
前山はそれでも「まさか死ぬとは思わなかった…」と言い訳するのだろうが、もし文春がこれらのことを公にしなければ、『前山剛久という俳優は生前の神田沙也加を支えていた』という美談で終わっていたことになる。
神田沙也加の死の背景にこのような恋人からの仕打ちがあったことが、ひょっとしたら闇の中に葬られていたかもしれないと考えると、少し怖くなってしまうのは僕だけだろうか。
ちなみに、なぜ電話の音声が残っていたのかというと、恋人・前山の行動に不安を覚えた神田沙也加が喧嘩の度に録音するようになっていたからと文春に書かれていた。
神田沙也加も誓約書を書かせるくらいだし、内容が内容であることから、この音声が本物である信ぴょう性は高い。
神田沙也加がある男に宛てた『遺書』より
《女性にあんまり強い言葉は使っちゃダメだよ。一緒に勝どきに住みたかった。2人で仲良く、子供を産んで育てたかったです。ただ心から愛してるよ》
出典:文春オンライン
そして、この遺書の内容にもようやく合点がいった。恋人からここまで精神的に追い詰められていたなら、この遺書の一文の意味も理解できる。
神田沙也加はほぼ間違いなく、この音声で前山が放った言葉に傷ついたのだ。
もしそうではないというのであれば、「お前が死ねばみんな喜ぶ」以上に強い言葉は何なのか、前山自身の口から教えてもらいたい。
もちろん、恋愛のことは二人だけの問題かもしれない。
ただ、神田沙也加は多くの人に影響を与える人物であり、前山も同じ芸の道で生きているはずではないか。
ファンが居て、舞台を観に来てくれる観客がいるのはお互い様なので、完全に二人きりの問題ではないと僕は思っている。
神田沙也加に至っては、アナと雪の女王という大ヒットディズニー映画の主役の吹き替えも担当しているので、彼女の影響力を考えればそれは当然のことなのだ。
であるならば、不用意に精神的に不安定な彼女を窮地に陥れるようなキツい言葉を浴びせるべきではないし、それが仕事にどんな影響を与えることになるかはきちんと考えなければいけない。
それができないのであれば、前山が自ら舞台を降りる覚悟を持ってほしかった。
しかしそういう道は選ばず、舞台共演している主演女優に多大なストレスを与えるまで追い詰め、同棲の白紙撤回や勝手に自分だけのマンション借りるといった(後述)自己中心的な行動を起こしていたことについては言葉が出ない。
いくら神田沙也加より5歳年下とはいえ、30歳という年齢ならそれくらいのことは理解しておくべきだ。
前山にそれだけの想像力があれば、このような最悪な結末にもならなかったように思えてならない。
しかし、前山は前山で甘やかされて育ってきたため、精神的に不安定な神田沙也加を支えるほどの器はもっていなかったようだ。
前山の自己中な行動から生まれたほころび
前山剛久は2.5次元俳優として舞台を中心に活躍している。
祖父が非常にお金持ちで、プライベートでは母からは溺愛され、甘やかされて育てられてきた。自分のことが大好きで中高生の頃はナルシストっぽい一面もあったようだ。
「継母も兄を溺愛し、ブランド物の服を買い与えるなど甘やかして育てていました。兄は高校生の時、『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』に応募しましたが、家の前で継母が応募用の写真を一生懸命撮影していたのを覚えています。(中略)兄は兄でその頃まで、『ママ〜』と泣きつくことも。自分のことが大好きで中高生時代はずっと鏡の前にいました」(前山の義妹)
出典:文春オンライン
そんな前山は、買い与えられた都心のタワーマンションに年下のアイドル・A子と同棲していたが、2021年9月、突然「好きな人ができたから別れてほしい」とA子との同棲を一方的に解消。
その日からA子のLINEをブロックし、引っ越しの手続きやその後のやり取りは、自分の母親にさせるというわがままぶり。
30歳の男性としてはなんとも幼いという印象だが、同棲していたタワマンには戻らず、前山は神田沙也加のマンションで半同棲生活を始める。
そして、二人は10月から交際をスタートさせるも、前山は自らブロックしたA子と再びLINEで連絡を取り合い、そこから優柔不断な三角関係が始まってしまう。
- 三角関係
- 元カノとのLINE
- LINEバレ
- 浮気をしないという誓約書
- (沙也加との)同棲の白紙撤回
幾度となく優柔不断な態度を取り、神田沙也加と仲直りを繰り返してきたが、全てはその自己中心的な前山の性格が発端となっている気がしてならない。
というのも、元カノのA子はLINEはしつつも前山とは関わりたくないので会うことはしなかったという知人の証言が出ていたので、結局、前山が一人で関係性を歪めていったと思うからだ。
さらに今回の文春で発覚したのは、前山が沙也加に内緒で別のマンションを借りていたことだ。
これは二人で住もうと予定していた勝どきのマンションとは別のもの。
沙也加にそのことがバレた時、前山は内緒で借りたそのマンションを一週間で引き払うと答えるも、「そんなわけないでしょ」とツッコまれる。
当然だ。
借りたばかりのマンションを一週間や一ヶ月で引き払うなんてあり得ないし、そもそも内緒で借りているところが信用ならないというのはもっともな話である。
もちろん恋愛トラブルにおいて片方だけがおかしいということは言えないのだが、前山のそういう優柔不断で自己中な性格によって、どんどん二人の関係性がほころんでいった部分は否定できないだろう。
しかし、前山はその時、以下のような怒鳴り声をあげた。
前山「引き払うって! なんで俺のこと信じないの、そうやって! おい!」
二人のやり取りは、次のように続く。
沙也加「怒鳴らないで」
前山「死ねよ、もう。めんどくせぇな」
出典:文春オンライン
さらに最新の週刊文春(2022年1月20日号)には次のような内容も。
12月に入り、沙也加に冷たい姿勢を見せ始めた前山。沙也加は涙声で、縋(すが)るように恋人の呼び名を繰り返した。
「だって『好き』って言ったから付いてきたんだよ。ねぇ、たぁ……」
しばし沈黙が続き、再び沙也加はこう訴えた。
「たぁ、ねぇ。『大好きだ』って、『こんなに合う人いない』って言ったから付いてきたんだよ」
しかし、恋人からはただ一言、「知らない」と突き放されるのだった。
出典:文春オンライン
ちなみにこの文春最新号の内容はほぼ『沙也加と聖子との確執関係』について書かれていた。
神田沙也加がメンタル的に弱かったという事実もあるが、前山からの一方的な同棲の白紙撤回など、死の数日前に恋人から裏切られ続けた事実があったことはかなりの精神的ダメージになったに違いない。
これで「真剣な交際」や「将来を見据えた話もしていた」というのだから、本当にものは言いようだなと呆れさせられる。
そして、それでもきっとこの事実がテレビでは報道されることはないだろう。
もう少し神田沙也加の恋人が優しい人だったらよかったのにとも思う。
前山剛久は神田沙也加が亡くなった時、どのような思いで「真剣な交際だった」と追悼文を発表したのだろうか。
彼が本当に神田沙也加のことを愛していたのか、そこだけが非常に気になってしまった。