久保優太の発達障害という事情を考える

年末に行われたRIZIN.33でのシバターVS久保優太の試合において、事前の口裏合わせが騒動となり、シバターが「プロの格闘家がYouTuberの言葉を信じる方がおかしい」と居直っていることが話題となっている。

その件については前回の記事でもわかりやすく解説しているので読んでほしい。

ただ、調べていく内に久保優太がアスペルガー症候群であることを公表していることがわかった。

アスペルガーというのは、言わば『心の障害を持つ人』のことだ。

シバターは「自分のようにだましで有名なYouTuberの言うことを聞いた方が悪い」と言っていたが、久保優太がアスペルガーであるならそういう人を陥れた方も倫理的に問題があるのではないかと思う。

たしかにシバターはだまし討で知られているし、アップされているアンサー動画でもそれなりの高評価を得ている。

しかし、知っていようが知っていまいが、心の障害を持つ人を騙すような真似をして一方的に悪いと言ってしまうのはどうだろうか?

今回はそのことについて書いていこうと思う。

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久保優太はアスペルガー症候群を公表している

まず、久保優太はツイッター上で、自身がアスペルガー症候群であることを公表している。

つまり、自身が発達障害持ちであることを、RIZINの試合前に明かしているのだ。

さらに久保優太の嫁・サラもツイートで、夫である久保優太が『アスペルガー+自閉症』であることを伝えている。

大晦日のRIZINの試合の半年前に、久保優太は自身がアスペルガーであることをツイートしているので、それを知ることはそれほど難しいことではない。

特にシバターは、今回のだまし討の際にここは当然把握しておくべき情報だと言えよう。

その理由をこれから説明していく。

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シバター側に大問題!?

今回、シバターは『久保優太を救いたい』という動画の中で、「あからさまにわかりやすい嘘に騙されて試合に負けたらしいな。それはそのYouTuberがいつもいつも使っている常套句じゃないか。そいつの試合、観たことがないのか?」と言っている。

要するにシバターは、対戦相手がそういうキャラクターでYouTuberをやっているのに、そんなことすら知らなかったと強調しているわけだ。

それを把握していなかった久保が悪いというのであれば、そのだまし討をする前に相手がアスペルガーや発達障害ではないか、シバター側はリサーチしておくべきではないのか?

ハナから純粋な格闘勝負に挑む気がなかったのであれば、久保にそういう障害がないかをシバター側がしっかりと押さえておかなければ、後でいくらエンターテイメントだったと言ってもケチがつく。

なぜならば、障がい者とは知らなければ障がい者を騙してもいいエンターテイメントなど、この世に存在しないからだ。

 

今のご時世、テレビでそれをやれば大バッシングだから、今はどのテレビ局もかなりそこは慎重になっている。

シバターが「自分の手口を知らなかったのか?」と言う前に、テレビが今コンプライアンスを守りながら慎重に番組を作っていることを知らなかったのかと言いたい。

大晦日のRIZINは、一般人や格闘ファンが楽しみにしている。スポンサーもいれば、コンプライアンスを守ることが前提とされている場だ。決して面白ければいいという視聴者だけが集まるYouTube上ではない。

あくまでもそこでエンタメに徹するのであれば、シバター側がネットで調べればすぐに出てくる情報を無視してしまっているところに大きな非があるのではないだろうか?

 

今回の問題は、シバターが対戦相手である久保優太にプライベートな電話をかけ、ブック(台本)の持ちかけや泣き落としをするところが発端となっている。

対戦相手同士が、試合前にこのような連絡を取ってはいけないことは暗黙のルールとなっているが、事もあろうにシバターが久保に連絡を取った目的はブックの提案である。

シバターはその自分の非をおくびにも出さずに、動画ではその後に相手側がとった狼狽にのみ非があると指摘し、論点のすり替えを行っている。

しかし、久保優太はアスペルガーである。

つまり、シバターが心のスキにつけ込んでうまくいった策略も、久保が心の病気があると公表していることを考えれば、まるっきり意味が変わってくるということだ。

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久保優太の発達障害とは

では、アスペルガー症候群とはどのようなものかを見ていこう。

 アスペルガー症候群とは、「自閉症スペクトラム」に分類される「臨機応変に人と接することが苦手で、自分の関心・やり方・ペースの維持を最優先させたいという志向が強いこと」を特徴とする発達障害です。

出典:ひだまりこころクリニック

アスペルガーの人は、一般の人よりも融通がきかなかったり、こだわりが強かったりするため、他人とのコミュニケーションがうまく取れないことがある。

とはいえ、普通に生活している分には問題がないのだが、ストレスの強い環境におかれると、うまくコミュニケーションが取れなくなってしまう。

今回のケースで言えば、RIZINという大舞台での試合前、シバターからの泣き落とし(詳しくはこちら)などがあり、久保自身に大きなストレスのある状況だったと考えられる。

 

ちなみにアスペルガー症候群は、自閉症や広汎性発達障害なども含まれているのだが、最近は「自閉症スペクトラム(ASD)」という言い方に統一するようになってきている。

なので、久保優太も「自閉症スペクトラム」と見ていいだろう。

特徴としては以下のような感じだ。

  1. ひとりでいることを好む
  2. 関わりやコミュニケーションが受け身である
  3. 関りやコミュニケーションが一方的である
  4. 人の気持ちを配慮することが苦手である

出典:ひだまりこころクリニック

ブックの提案について、誰にも相談しなかったこと。一方的にシバターの話を聞いてしまったこと。シバターとのやり取りをした久保優太の行動を見ると、「正に」という感じではないだろうか。

 

さらに自閉症スペクトラムのコミュニケーションにはこんな特徴があるという。

  1. 話し言葉が遅れている
  2. 「オウム返し」が多い
  3. 話すときの抑揚に特徴がある
  4. 言語による指示を理解できない
  5. 会話がかみ合いにくい
  6. 敬語が不自然である
  7. 皮肉を言っても通じず、たとえ話がわからない

出典:ひだまりこころクリニック

もちろん、悪いことばかりではなく、その特徴がプラスに働けば人並み外れた才能を発揮することもある。

久保優太の場合であれば、格闘家としての才能やトレーダーとしての才能がそれに値する。

ただ、それは一部の人の話であり、多くの人たちはやはり発達障害のマイナス部分で苦しんでいることは頭に入れておかなければならない。

 

これらが久保優太の持つ心の障害としてあるなら、シバターが試合前に持ちかけた話は障がい者を騙した悪質なものと考えられないだろうか?

繰り返して言うが、RIZINが大晦日の一大イベントであること、テレビで放映されること、スポンサーがついていてコンプライアンスが厳しいこと、は参加選手として知っておいて然るべきことである。

その上でシバターがだまし討ちを画策したのであれば、少なくともその相手選手である久保優太の発達障害の有無については調べておかなければならない。

公共の電波を使った一大イベントと、自身のYouTubeちゃんねるでは話がまったく異なってくるからだ。

しかも、久保優太はアスペルガーであることを公表しているし、それもつい半年前のツイートでもわかる。

つまり、そのリサーチさえもシバターは怠っていた(あるいはそれをわかってて今回の策略を実行したのかもしれないが、そうだとしても首を縦には振らないだろう)。

そこを無視して鬼の首を取ったような悪ふざけはどうか?

試合前に選手同士がコンタクトを取るというタブーを破ったのもシバターの方だ。

それが自分のやり方だと居直ってるのはちょっとおかしくないか?

 

ツイートの流出は、久保優太の嫁・サラの兄が感情的になってやったことである。

しかし、久保優太の発達障害を知っている身内であれば、その行動も理解できなくはない。

発達障害というのは、それだけ騙されやすい立場だというのが身内にはわかっているからだ。

久保優太には以下のように純粋な一面がある。

彼の側にいる人達が代わりにこのようなリークをしたことは、シバターのように「負けたから八百長だと言っている」という指摘とは少し意味が異なるように思うのだ。

 

それに、シバターVS久保優太の試合がいくらエキシビションだといっても、これではシバターのYouTube視聴者以外はまったく納得ができない。

RIZINや格闘技を純粋に楽しんでいる人にとっても、発達障害に苦しんでいる人にとっても、今回のことはシバターのしてやったりで終わらせていいものだろうか。

「パチンコで勝負しよう」

「格闘技は引退します」

だって?

障がいを持った人間をまんまと騙して得意になっているが、知らなかったで済ませていいものか甚だ疑問が残る。

(追記:2022年1月11日)

RIZIN榊原CEOが八百長否定するもこれじゃシバターの一人勝ちでは?

RIZIN運営が八百長を否定し、二人の処分について言及する動画を出した。

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