精子提供でトラブルに遭った女性の話がネットで話題になっている。
話の流れはこうだ。
女性には夫と一人の子供がいるが、二人目を作ろうという時に夫に難病の疑いが発覚。
女性はSNSで精子提供者を探し、同意の元で性交を10回いたした後、妊娠。
その後、提供者の男が経歴詐称していたことが判明するも妊娠5ヶ月目で中絶できないため、出産。
子供を児童福祉施設に預け、身元を偽っていた男を法的に訴えることに…。
要は、精子提供する相手がスペックを偽っていたので裁判を起こしている、というわけだ。
まぁそこまではわかるんだけど、産んだ子供を施設に預けてるというのがめちゃくちゃ引っかかる…!
引っかかったついでに色々と調べてみたら、精子取り引きも夫には内緒で行っていたようだ。
内情を調べてるうちにだんだん腹が立ってきたので、それを今から言語化してまとめてみたいと思う。
なぜ精子提供でトラブルになったか
そもそも、なぜこのようなトラブルになってしまったのか?
まずこの女性が精子提供を受ける前の状況を整理してみよう。
- 都内在住の30代
- 長男を出産してから10年
- 不妊治療中
- 夫に難病の疑い
- 夫婦ともに国立大卒
女性は二人目の子供が欲しかったが、不妊治療と夫の難病のために精子提供を受けようという考えに至り、SNS上でドナーを探すことになった。
夫のスペック近くで血液型も同じドナーを見つけたので、数回の性交に及んで妊娠に成功するも、その後のやり取りで不安を感じたことをきっかけに素性調査を開始。相手が学歴や国籍を偽っていたことが発覚する。
では、ドナーにどのような嘘があったのか見てみよう。
- 京大卒⇒地方の国立大
- 日本国籍⇒中国籍
- 独身⇒既婚者
うーん、これはアウト。
ちなみに相手の男は20代男性で「騙すつもりはなかった」と話しているという。
女性は『精神的苦痛を受けた』として、現在、ドナーに対し約3億3000万円の裁判を起こしている。
一応、相手の男性にも言い分はある。
その理由は「将来、生まれた子供に(自分が父親だと)バレないように、個人情報を偽った」とのこと。
やれやれ、である。
しかし男も男だが、この女もたいがいである。
自分はたいそう被害者ぶっているが、産んだ子供を自分で育てるのではなく児童福祉施設に預けているのだ。
子供を児童福祉施設に預けるのはアリか
女性の話は、精子提供した相手がスペックを偽ったことを問題としているが、そのために生まれた子供を児童福祉施設に入れていることがどうも納得できない。
その子供は責任を持って育てるべきではないのかと思うからだ。
今回、一番の被害者は子供でではないのか?
色々と異論はあると思うが、今回に限っては完全に産んだ側のエゴを強く感じてしまう。
育児放棄している女も「父親だと知られたくない」などとのたまう男も、結局、自分のことしか考えていないのかなって思う。
この場合、責任を取って育ててあげないと子供が不憫でならない。
思ってものと違うから子供を施設に預けるという行為は、優生思想からくるものなのか、ただ単に身勝手だからなのかはわからないが、今回のような件で施設に預けられた子供の人生は親のせいで大きな影響を受けることになる。
その上で、女性は相手の男に対し3億3000万円の精神的苦痛を訴えているわけだが、そう考えるとこの提訴もかなりどあつかましい話ではないか。
精神的苦痛のことをいうのであれば、こんなことに巻き込まれて施設に預けられた赤ちゃんのほうが将来的に多くの精神的苦痛を味わうことになる。
しかしこの話、思った以上に中身はドロドロしている。
精子提供の内容に「は?」
その次の被害者は、何も知らされていない家族(夫・子供)だ。
嫁が自分の預かり知らないところで、よくわからない男と性交に及んでいるとか怖すぎる。あくまでも男性側としての意見だが、『不妊だから勝手に精子提供を受けた』という理由は不貞行為の免罪符にでもなるとは思えない。
不妊治療は夫婦の問題であるはずなのに、なぜ夫に内緒にして、勝手にそういう話に至ってしまうのか理解に苦しむ。
夫側からしたら、その勝手な行為を理由に離婚を言い出すことも不思議ではない。
その場合、女性は施設に預けている子供をシングルマザーとして育てる道に進まなければならないわけだが、今回の行為がそういうリスクをはらんでいることは考えなかったのだろうか?
- 提供法は『シリンジ法』と『タイミング法』の2つがある。
- シリンジ法は注射筒を使うが、タイミング法は排卵期に合わせて事に及ぶ。
- 基本的に男性側からの提供は無償となっている。
百歩譲ってシリンジ法ならまだわかるのだが、夫に内緒でタイミング法というのは「うーん」という感じだ。
生まれた子どもに夫の疑いの目が向かないよう、DNA検査さえしなければバレない外見、血液型、知能を持つ精子を求めた。
「夫と同じIQ130以上で、偏差値がトップクラスの大学に入れる子どもが欲しかった」
というA子さんが理想の精子探しに頼ったのは、インターネットの力だった。
出典:週刊女性PRIME
ちなみに、女性は妊娠してからも提供男性をクライアントとして頻繁に連絡を取っていたそうだが、それも「うーん」と腕を組んでしまう。
提訴されたドナー男性も「父親と知られたくなかった」とか言ってる割には、10回も内緒で事に至り、女性が妊娠した後も連絡を取った挙げ句、そこで嘘がバレてしまったという。
女性も別に妊娠したんだから連絡を取る必要なくなくない? とツッコむ前に『DNA検査されなければバレない』という狡猾さと『トップクラスに入れる子どもが欲しかった』という傲慢さに眉をひそめてしまった。
何もかも自分の思い通りにやろうとして、こんなトラブルに遭ってしまったのは自業自得と言うべきだろうか…。
裁判沙汰は恋愛のもつれか?
女性が妊娠したのは2020年6月だが、その後も7月・8月・9月とドナー男性との性行為は続いたそうだ。
ドナー男性は「彼女にしつこく迫られたから」と話しているという。
「彼女とは今年の3月まで会っていて、身体の関係を求められました。嫌です、と断ると、ネットで誹謗中傷されました。私は彼女に対して恋愛感情はありませんが、彼女は私に好意があります。LINEで、何度も妻と別れて結婚してほしい、と迫られています。何度も断っています」
確かにLINEの画面には《いっぱい仲良しして、子孫をいっぱい繁栄しようね》《Bちゃんのエッチは気持ちいい》などと、性交渉や結婚を迫るA子さんのメッセージが大量に送られていた。夫について《主人おじさんすぎて臭い》《DVをされている》などといった記述もある。
引用元:週刊女性PRIME
おーい…。
これもう確信犯だろ。
記者もLINEを確認して裏が取れているようだが、それで3億3000万の損害賠償請求って酷い話だよなぁ。
最後に週刊女性プライムでのインタビューで得た双方の言い分をまとめておく。
- 第一子と差をつけたくなかったので自然妊娠を希望していた
- 夫を裏切ることより子供を作ることを優先した
- 男の下の名前は聞いていた
- 日本語がペラペラなので日本人と思った
- 2-3回いたして妊娠
- 妊娠後もいたして計10回
- どちらから誘ったかは覚えてない
- けどLINEでは、男に気持ちいいと伝え、夫をdisっている
- ホテル代総額15万円は私が払った
- 妊娠後、男の粗暴の粗さに心配を覚え、調査会社に依頼して男の素性を調査
- 嘘がわかって男性の奥さんのフェイスブックにメッセージを送る
- 「私たち夫婦は深い信頼関係で結ばれている」と胸を張る
- ⇒訴訟を起こして泥沼化
- 個人情報の詮索はしないという約束だった
- あくまでもこちらはボランティアだから
- 携帯と財布のみで対面
- 妊娠後も3ヶ月間逢瀬を交わす
- LINEでも連絡を取り合う
- 4ヶ月目に人が変わる(女に「犯罪者かも…」と疑われる)
- 素性を調査される
- 嘘がバレて嫁のところにまで連絡が入る
- 嫁にも会社にも精子提供がバレて肩身が狭い
- 彼女が離婚でもして養えなくなったら、赤ちゃんをこちらで育てる覚悟はある
- ⇒脅されてるのはこっちだと主張
何をやってんだか…。
ただ、この男性は既婚者だが子供がいないということで、万が一の時は親権を取る考えもあるとのことだ。奥さんにも事情を説明してその了承を得ているとのことなので、そこは不幸中の幸いだ。
でも、施設に預けられた子供、女性の家族(旦那と子供)、ドナー男性の奥さんにとっては、とつぜん面倒なトラブルに巻き込まれてしまって同情を禁じえない。
現在、ネットでの精子提供については法規制があるわけではないらしいが、それがトラブルを招く出会いの場にならないことを願うばかりだ。