神田沙也加の転落はなぜ起きたのか?

2021年12月18日、女優の神田沙也加が35歳という若さで亡くなった。

死因はホテルの部屋からの転落とのことだったが、なぜホテルから転落したのかは、当時まだ明らかになっていなかった。

しかし、週刊文春が遺書の内容の一部を伝えたことで、それが自死である可能性が高いということになった。

それはこちらの記事で詳しく書いた通りだが、事故にしても自殺にしても、彼女が亡くなったことはただただ悲しい。

ただ様々な因果関係を整理してみると、自死を遂げた可能性が高いという結論に落ち着いてしまう。

もしそうであるならば、そこまで神田沙也加のメンタルを追いやったものはなんだったのだろうか…。

 

僕も過去に将来を悲観して自殺を考えたことがある。

なので、この訃報について色々と考えさせられるところがあった。

結論から言うと、自殺は絶対にやってはいけない。

だが時として人は、そういう苦しい道へと追い詰められることがある。

今回の話は、神田沙也加がメンタルが弱っていたために(事故か自殺かは別として)転落へと至ったのではないかという推察のもと書いていこうと思う。

それが不謹慎だと思われる方は、この先は読まれないようお願いしたい。

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神田沙也加はなぜホテルから転落したのか?

神田沙也加は、神田正輝と松田聖子という二人のビッグスターを両親に持っている。いわば芸能界におけるサラブレッドであり、我々一般庶民とは異なる人生を送ってきた。

一見、人よりも恵まれた人生を送っているかのように見えた神田沙也加だが、なぜホテルの高層階から転落するという不可解な死を遂げることになってしまったのだろうか?

 

2021年12月18日の午後1時頃、神田沙也加は主演ミュージカルの出演のため宿泊していた札幌市のホテルの14階にある屋外スペースで倒れている姿を発見された。

同日正午に主演ミュージカルがあったそうだが、その予定を飛ばした直後の転落だったという。

そして神田沙也加は、その日の午前中、父・神田正輝に誕生日を祝うための電話を入れ会話もしている。

死の直前に、一番大切に想う人の声を聞こうと思ったのか、それともそれはただの偶然だったのか。

 

現在、なぜこのようが起きたのかについては明らかにされていない。遺書などがあれば後ほど発表があると思うが、「なぜ転落したのか?」というところは多くの人が疑問に感じているところだろう。

神田沙也加と言えば『アナと雪の女王』のアナ役をイメージする人が多く、僕もアナ雪シリーズは全部観ているし、アナ役は神田沙也加以上にハマり役はいないと考える一人だ。

だからこそ、「なぜあんな明るくて誠実な人がどうして…」と思ってしまうし、SNSでは様々な憶測が飛び交っていた。

中には岡田有希子の名前まで出てきたり、家庭環境が悪かったんじゃないかと言われたり、CIAがどうのこうのという陰謀論まで飛び出したりする始末だ。他殺という人も中にはいるが、そんなことはホテルの防犯カメラをチェックすれば明らかなので、その線もほぼないだろう。

さすがにそれらの話に乗っかる気はない。ちなみに警察も事件性はないと明らかにしている。ただ、事故なのか自殺なのかでこの転落の受け止め方が変わることは確かだろう。

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不慮の転落か、それとも…

まず不慮の事故である可能性だが、その場合、ホテルの高層階から不意に転落してしまったということになる。

先ほども伝えたように、神田沙也加はその日の正午から始めるミュージカルで主演を務めることになっていた。

転落した姿を発見されたのがその約一時間後のことなので、余程ふだんと異なる行動を起こさない限り不慮の事故が起きるとは考えにくい。

ただ今回のケースの場合、ひとつだけ問題点がある。

通常、ホテルの高層階の窓は転落防止のために簡単には開かないようになっているが、宿泊していたホテルの窓はコロナ対策のために十数センチほど窓が開くようにはなっていたようだ。(今回は15センチとの報道があった)

しかしながら、それが事故の原因となるようなのではないと考えられる。それに、その日は全国的に寒波が来ていたので窓が開けすぎたなんてことはないだろうと疑問が残る。

また屋上に居たと仮定しても、うっかり転落するような造りにはなってないはずだ。

どちらにせよ、主演ミュージカルに穴を空けている中でわざわざ転落の危険性が高い場所に身を置く理由はないのではないだろうか。

 

そうなると、多くの人が噂しているように神田沙也加が自ら死を選んだという話にも信憑性が出てくる。

芸能関係者の話によると、神田沙也加は元々メンタルが強い方ではないという情報もあったので、そこがやはり少し引っかかった。このコラムでも色々な事件や事故について思ったことを綴ってるが、人を狂わせるのは過度のストレスだと感じるところがあるからだ。

それが外に向かえば凶悪な犯罪につながり、内に向かえば自らの命を絶つという選択につながる傾向が見られる。神田沙也加の場合、それが後者だったのではないかと思ってしまうのだ。

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神田沙也加のメンタルについて

親が有名芸能人である場合、子供と一緒にいる時間は一般人と比べて少なくなる。それが母親であるなら、幼少期に受けるべき愛情が一般家庭よりも希薄になってしまうかもしれない。

神田沙也加の場合、出産後の松田聖子がまだまだ全盛期だったこともあり、その辺りの愛情が十分だったのか気になるところだ。

実際、全寮制の学校に入れられるなど母親と接する機会が少なく育てられたという話もよく聞く。母親が子供への愛情より仕事(あるいは自分の恋愛)を優先していたら、人間として大事な部分に歪みが出てしまうかもしれない。

その影響もあってか、神田沙也加は自身の恋愛関係においては結構不安定だったように思う。

年上男性との恋愛が多いも、あまり長続きせず。個性派俳優と結婚するもすぐ離婚。なかなか安定したパートナーが見つからないのが特徴的だ。恋愛事情を見ていると、ずっと強く愛情を求めていたのかなと考えさせられてしまう。

ちなみに神田沙也加の半生についてはこちらの記事にまとめている。

 

そういった面もあってか、神田沙也加のことをメンヘラっぽいと感じる人も少なからずいたようだ。

メンヘラについては、神田沙也加がロリータファッションを好んでいたり、ビジュアル系バンドが好きだと発言していたりしたところから、なんとなくそういうイメージを持たれていたのだろう。

振り返ってみれば、元夫である村田充も陰がある個性派俳優だったので、当時は僕も「そこいく?」みたいな印象を持った覚えがある。しかしそれはあくまでもイメージでの話だ。

元夫・村田充と神田沙也加

しかし、文春のスクープ情報によると、やはり当時も共演者との恋愛関係で色々とトラブルがあったようだ。

 

他にも、11月9日投稿の神田沙也加のインスタには、「時薬に頼り過ぎることなく、今度こそ誠実に向き合いたい」という意味深なメッセージが綴られていた。上のリンク先にも書いてあるが、精神安定剤を服用していることもあったようだ。

メンタル面の脆さはこのようなところからも感じ取れるが、本人の中で何か満たされない部分があり、常にそれを埋めようと人知れず戦う人生を送っていたのかもしれない。

神田沙也加が薬を服用していたことを示唆するインスタ

アナ雪という代表作もあり、舞台主演も務め、一般人の目から見れば成功者に見えるが、彼女を内側から支える愛情はそこにあったんだろうか…。

誠実で礼儀正しく、好感度が高い女優だっただけに、今回の転落死は本当に残念で仕方がならない。

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二世タレントが抱えるストレス

誰もが知る有名芸能人の場合、二世は必ず親と比較されてしまう。「どうせ実力じゃないんでしょ」「親のコネで仕事ができていいね」「親はもっと凄かったよ」とやられてしまうのだ。

それはある意味、一部の人の嫉妬によるノイズでしかないのだが、実力を示す前に知名度が先走ってしまうので、二世タレントは大きなプレッシャーを抱えながら仕事をしていかなければならない。

これは一般人にはあまりわからない感覚だ。

 

神田沙也加もデビュー当初から、よく母・松田聖子と比較されていた。

たしかに最初の頃はコネによる仕事もあったと思うが、アナ雪での声優がバッチリはまった頃には、親の七光りという人もほとんどいなくなっていた。

実際、神田沙也加は母とは違って、声優や舞台の世界で実力を示してきたので、ひょっとしたら見えないところで母親との確執が強かったのかもしれない。(歌番組で共演していたので傍目からはわからなかったが…)

親との関係性があまり良好でない中で、その親と比較される環境に身を置き続けるストレスは相当なもの。実力がついてきた後も「コネだ」「七光だ」「親の方が…」と誹謗中傷されれば、誰だってメンタルがやられてしまう。

 

先日、いしだ壱成が3度目の離婚を世間に報告した際、父親の影響についてネガティブなものがあると語っていた。

仁科弘樹も、父・松方弘樹が亡くなるまで絶縁状態だったし、長嶋一茂も7年間、父・長嶋茂雄には会っておらず、おそらく死ぬまで会わないだろうと言っているらしい。

このように一見成功している芸能人だったとしても、親子関係を見てみると結構複雑だったりする。

二世タレントがメンタルをやられて親をストレスの原因と見なしてしまうことは、我々一般人にもよく見られる構図だ。ただ、芸能人の方が周りからそう言われてしまう分、より顕著なのだろう。

 

よく成功している大物芸能人が、「自分の子供に同じ道を通らせたくない」と言っている姿を目にするが、それはただ単に芸能界が厳しいからだと思っていた。しかし、子供に愛情をかける時間という面で考えると、同じ後悔をさせたくないという見方もできなくはない。

子供ができたら、その子供にしっかりと愛情をかけてあげること。

それが成功することなんかより、圧倒的に大切なことなのかもしれないと考えさせられた。

もちろん、神田沙也加の特殊な家庭環境を考えれば、一般家庭よりも愛情をかけてもらえなかったことが伺える。こちらの記事にも書いているように、神田沙也加の半生を振り返ると思わず涙が出てきそうになる。

 

うちの子供たちもアナ雪が大好きで、その中でもやっぱりアナが一番人気だ。

本当に惜しい人を亡くしたと思う。

神田沙也加さんのご冥福をお祈りします。

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