2021年、布袋寅泰が東京パラリンピック開会式出演、『さらば青春の光』での紅白出場、来年公開のドキュメンタリー映画などで大きな注目を集めている。
僕のような40代からすると嬉しい限りだが、この布袋の再ブレイクの勢いに乗って「BOOWYが復活してくれないかな~」なんて期待してしまう。
BOOWYは人気絶頂期だった1988年に解散した伝説のバンドだ。
今風に例えるなら、鬼滅の刃が人気絶頂のタイミングで華麗に完結したようなイメージを持ってもらうといい。
つまり、当時熱狂していた人たちからすると、どこを切り取っても全盛期のBOOWYのままなので、もしBOOWYが復活してくれたら手放しで喜ぶし、東京ドーム3daysくらいやってもきっと即日SOLD OUTになるに違いない。
それくらいファンからの復活の希望が多いBOOWYだが、すでにボーカル・氷室京介以外の3人は一緒に演奏をしていたりする。
ということは、氷室京介が首を立てに振ってくれれば再結成も叶いそうなものなのだが、そこで躓いてしまう理由はなんなのだろうか?
今回は、この令和の時代にBOOWYが再結成する可能性があるかどうかについて徹底的に話していこうと思う。
BOOWYの復活はあるのか?
BOOWYのメンバー4人(Vo.氷室京介、Gt布袋寅泰、Ba松井常松、Dr高橋まこと)が再び集まることがあるのだろうか?
布袋寅泰が何かしらメディアに出てくると、思い出したようにその可能性について考えてみる。
最近で言うと、2019年に布袋寅泰、松井常松、高橋まことの3人でレコーディングをしたというニュースがあった。
「まこっちゃん(高橋)の大きなカウントから8ビートが走り出す。僕のギタースタイルの原点はここにある」(Gt.布袋寅泰)
「31年ぶりなのに『昨日からやっています』みたいな感覚でした。」(Dr.高橋まこと)
「それぞれが違う道を歩みだしてから、ずいぶんと長い時間が経過したわけですが、一緒に音を出すという作業を進めてみると、その中での時間の流れとか会話とか、変わらない部分は変わらない。過去にタイムスリップしたようでした」(Ba.松井常松)
この時、「これもうヒムロック待ちだろ」と思ったものだが、結局、BOOWYの4人が揃って復活することはなかった。
元々、ヒムロックと布袋が不仲で解散に至ったという話はネットでもよく見かけるし、それが本当かどうかはさておき、お互いソロになってからコンタクトを取り合ってないことは確かなようだ。
ただ、ヒムロックも布袋も他のメンバーとは接触を取ってプレイしてるので、とりあえずこの二人の間に何らかの確執があるのは間違いないと思われる。
そんな中、2011年にヒムロックは、東日本大震災のチャリティ公演でまさかのBOOWY曲を数曲解禁し、多くのファンを喜ばせてくれた。
しかし。
その解禁を巡って、松井常松や高橋まこっちゃんとも溝ができてしまった。
「大震災直後、被災地の皆さん、そして復興に向け力合わせる多くの皆さんに自分の持つ力を最大限に発揮し貢献できるとしたらそれはBOOWYの再結成しかない」(布袋寅泰)
「少し寂しい。どうして、声を掛けてくれなかったのか…。バンド時代の曲を演奏するというならば、微力ながらも協力したかった」(松井常松)
要するに、BOOWYの曲を演るんだったら4人でという気持ちが強い3人とヒムロックとで、意見が分かれてしまったのだ。そんなこともあって、ちょっと復活が厳しい状況であったことが伺える。
現在、精力的に活動する布袋に対し、ヒムロックは耳の不調により大きな活動を行っていないので、すぐにBOOWYが再結成するということはないだろう。
布袋寅泰が再ブレイクするも…
2021年、パラリンピック開会式にデコトラから突然姿を現して、視聴者を驚かせた布袋寅泰。その年の紅白にも出場が決まっているので、還暦を迎える前に再ブレイクとは恐れ入る。
実際、そのギターテクは年々磨きがかかっている。
直近ではTHE FIRST TAKEでもバンビーナの演奏がアップされていたが、BOOWY時代よりも確実にギターが体の一部になっている。
布袋の名言に「ギターと刀は似ている。両手を使って心で切る」というものがあるが、まさに剣術家のような人生を送っている。もしBOOWYが再結成するとなっても、「すぐにLIVEいけますよ」と言ってくれる、そんな頼もしさがある。
2011年のCOMPLEXの一夜限りの再結成でもそうだったが、ギタリストとして熟練されていて安定感がヤバかった。よくある『再結成でがっかり』みたいな悲しいことには絶対ならなさそうなので、4人が培ってきたキャリアの集大成としてのBOOWYが見てみたいと願うのは、ファンなら致し方ないことだろう。
そんな布袋は、氷室京介が活動休止宣言をした後のラストライブに対し、こんなコメントを出していた。
「もし彼が本当にステージから姿を消してしまうなら『最後のステージはせめて一曲でも 隣りでギターを弾かせてほしい』そう願うのみ」(布袋寅泰)
かなり情の入ったラブコールだが、結局、布袋のその願いが届くことはなかった。
「メンバーには『俺が叩けなくなる前に再結成してくれよ』って伝えてあるんだけどな」(高橋まこと)
上記コメントは、高橋まこと御年67歳のものである。まこっちゃんも「やるなら、いつでもやるぜ」という姿勢で待っているようだが、現在も氷室京介は引退に近い形で活動休止中のため、この先もその願いが叶えられることは難しいかもしれない。
BOOWY復活に対し、ファンの意見は意外にも…
時代が平成から令和に代わり、結成から40年経った今もなお、BOOWYの復活を待ち望むファンは沢山いる。
なんせ、二大人気メンバーの氷室京介も布袋寅泰も実力が衰えるどころか、トップアーティストとして日本の音楽シーンの前線を走っている。まぁ、氷室京介は2016年を機に活動休止しているが、東京ドームをSOLD OUTできるソロアーティストはヒムロックだけだと聞いたこともあるくらいだ。
そして、布袋寅泰は今年紅白にも出場する。
となると、ワンチャン再結成もあるかもしれないと思ってしまうのがファン心だ。だが一方で、冷静に復活の可能性を計算してしまうのもファンの悲しい性とも言えよう。
- 1日だけでも復活してくれないかなぁ…
- 再結成してくれたらめちゃくちゃ嬉しいけど、氷室の性格を考えるとないね
- 伝説は伝説のまま置いておいた方がいい
- 復活しないからボウイは伝説なんだと思う
- 氷室京介の美学に反するからこのままでいい
ファンの集まる掲示板やSNSを覗いてみると、「ファンとしてはやはり復活して欲しいけど、このままがベターだと考えている」って感じの人が多い印象を受ける。
でも、もし復活するとなったら、きっと僕みたいに手放しで喜んで、次の瞬間にはどうやってチケットを獲るか考え出すに違いない(笑)
それは別として、復活を望まれているのに、頑なに再結成しないバンドは結構多いんだよなぁ。
キャロル、チェッカーズ、ハウンドドッグ、ブランキージェットシティ、ジュディマリ、ザ・マッド・カプセル・マーケッツ等。
キャロルなんかは、矢沢永吉がハッキリと「再結成はしない」と明言しているが、今YouTubeで昔の映像を観てしまうとやっぱり格好いいなと思う。
BOOWYも過去の音源や映像のリマスター版が出たりする度、やっぱりその格好良さを再確認してしまう。しかし、メンバーに色んな事情があることはファンもわかってることなので、(本当は復活してほしいけど)それを受け入れていくしかない。
2021年、還暦を前に益々活躍する布袋寅泰の姿は、往年のBOOWYファンからしてもとても嬉しいことだ。そして、いつかまたヒムロックが復活した時に、またワンチャンBOOWYの再結成を願ってしまうんだろうな。
1ミリでもその可能性を残しておいてくれると、それはそれでファンにとっては幸せなことだなと思う今日このごろである。