新庄剛志はなぜ人気?名選手名監督にあらずにならない理由を全力解説!

2022年から日本ハムファイターズの監督として就任した新庄剛志。就任会見、ファン感謝祭など、すでに前代未聞の賑やかさで野球界に華を添えてくれている。

しかし「名選手名監督にあらず」という言葉があるように、新庄剛志にはまだ監督としての実績がない。

にもかかわらず、この新庄剛志BIGBOSS、一体なぜここまで人気があるのか?

その理由を調べていると実に面白いことがわかってきたので、今回は新庄剛志の凄さについて全力で解説していこうと思う。

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新庄剛志はなぜ人気があるのか?

新庄剛志が2022年の日本ハムファイターズを指揮を執る発表が出てから、連日スポーツニュースが湧いている。

振り返ると、新庄剛志という男は度々野球界を驚きとともに湧かせてきた実績がある。

敬遠球をホームランしたり、応援をボイコットされたり、突然のメジャー転向を宣言したり、メッツで4番打者になったり、日ハムを人気球団にお仕上げたりと、波乱万丈の野球人生を送ってきた。

引退後も、身内に財産を持ち逃げされたり、バリ島で悠々自適な人生を送ったり、整形で周囲を驚かせたりと本当に話題が尽きない

しかし、その舞台裏にこそ新庄剛志BIGBOSSの人気の秘密があったのだ。

何でも答えてくれる素直さ

何でも明るく答える新庄剛志ビッグボス

バラエティ番組などにも積極的に出演する新庄剛志だが、視聴者からとにかく明るくポジティブな人と印象を持たれることも多い。

「やりたいことに思い切りチャレンジして、仲間と一緒に、毎日を全力で楽しむ」そんなモットーを掲げ、これまで様々な挑戦をした結果、多くの失敗を経験し、成功も手に入れてきた新庄剛志だが、その全てをあけすけに答えてくれるところが大きな魅力だ。

たとえば、自身整形についても臆面なく語っている。歯を全部入れ替えたことや、顔に糸を入れていることなど、「変化があって楽しいじゃないですか」と笑顔を見せる。ちなみに、エラは削ってないそうでボトックス注射という施術をしたそうだ。

それ以外にも、信頼していた人物に22億円を騙し取られたという経験をしている。さすがにかなりのショックを受けたが、夢だと思うことにして乗り切った。そのため、皆が思っているほどお金を持っているわけではないと言う。

一見、人が恥ずかしいと思うことでも素直に何でも答えてくれる新庄剛志だからこそ、野球監督としてあまり語られてこなかった部分が聴けるのではないかと期待感が込められている。

ジョークが通じる気さくさ

トップアスリートがバラエティ番組に出ることは少なくないが、新庄剛志はその中でもトップクラスにジョークが通じる気さくな性格の人物だと言えるだろう。『しくじり先生』『ジャンクスポーツ』『しゃべくり007』『酒のつまみになる話』など、お笑い芸人から容赦なくツッコミを入れられてもずっと楽しそうだ。

元々、新庄剛志のエピソードはジョークレベルに面白い。

たとえば、「野村監督からピッチャーをやれと言われて登板もしたけど、面白くないから仮病を使ってできないことにした」とか、「今でもインスタとかで可愛い子がいたら、いきます。(中略)口封じはお金と優しさ…」とか。まだ監督就任前の発言だが、こういう人物が指導者になったらどうなるんだろうという可笑しさがある。

バラエティ番組に出演する新庄剛志ビッグボス

ただ、このジョークについては、実はかなり名監督の要素を含んでいるのではないか。

というのも、ジョークを意図的に使える人は良好な人間関係を作りやすいからだ。選手だったらムードメーカーになるし、監督なら選手たちからみてかなり親しみが持てるだろう。

元読売ジャイアンツの長嶋茂雄監督が正にそのタイプで、選手からも親しまれ、また多くの野球ファンからも愛された。もちろんその二人を重ねるのは時期尚早だとは思うが、なんとなく期待を寄せてしまう部分があることはたしかだ。

逆に、同世代の野球人なら嫉妬してしまうかもしれない。ある意味、清原和博が失言してしまった気持ちもわからなくはない。

とにかく目立つ!

新庄剛志と言えば、選手時代からド派手なパフォーマンスが有名で、本人も根っからの目立ちたがり屋だと言っている。

実質初先発でホームラン

阪神の一軍に上がった翌年の92年、実質的な初先発試合で真っ赤なグローブをして登場し、初スタメン・初級・初ホームランという鮮烈なデビューを果たした。

当時虎党の僕も、親父とリアルタイムとテレビで観ていて「なんや、この選手は!?」と興奮したことを覚えている。懐かしい。

敬遠球を打ち返してサヨナラ

99年には、巨人相手に延長12回の1アウト1・3塁で敬遠されるも、その敬遠球を打ち返してサヨナラを決めたのも有名な話。

ちなみに、その試合の2日前の広島戦でも敬遠を受け、「ひょっとしたら、これ打てるんじゃないか?」とひらめいて、密かに敬遠球を打つ練習をしていたとのこと。敬遠する時の投手というのは気が緩んでいると踏んでいたので、結構イケるんじゃないかという確信があったようだ。

https://youtu.be/HJhnEZmDU1g

突然メジャー行きを決断

00年、阪神が提示した5年で12億円の契約を蹴って、メジャーリーグに行くことを宣言。家族も、会見までそのことをしらなかったそうだ。

当時、阪神ファンからは「身の程知らず」「調子に乗りすぎや」「勘違いも甚だしい」だの叩かれていたことを記憶している。ニューヨーク・メッツの契約は日本の契約とは比較にならない2200万円程度。しかし、かつての熱い自分を取り戻すため、新庄はメジャー行きを決断する。

メッツの4番を任される

そして、ここぞというチャンスで活躍し、メッツの4番を任されるまでに。

打席順で年俸を見ると、1番9億、2番12億、3番17億、4番2200万、5番15億、6番10億というおかしなことになっていたとのこと。

新庄劇場でパ・リーグを盛り上げる

メジャーから北海道日本ハムファイターズへと復帰し、新庄はこれまでにはなかったパフォーマンスで日本のプロ野球を盛り上げる。

試合前にはカエル、ゴレンジャー、ダースベイダー、スパイダーマンなどの被り物をしてシートノックを受けたり、ドームの屋根から吊り下げられて登場したり、奇抜なパフォーマンスでファンを喜ばせた。

時には古巣である甲子園での交流戦で、阪神のユニフォームを着て練習するなど、幅広いファンサービスを行っている。

ちなみにこの前衛的過ぎる被り物は、映画『プレデター』などを手掛けたハリウッドの特殊メイクアーティストに頼んで約350万円もかかったそうだ。こういうことを自腹でやってみせるサービス精神は恐れ入るというか、凄すぎるの一言しかない

アデランスのCMで坊主になる

アデランスのCMでは、東幹久・ぐっさん、新庄剛志の三人が登場し、そのうちの誰かがカツラというクイズ形式のものだった。

その答えはアデランスのHPで公開されたのだが、その際に新庄が丸坊主で登場。

いくらCM出演とは言え、いきなり坊主姿で出てきた新庄は当時大きな話題となった。

アデランスCMの時の新庄剛志の坊主姿

前代未聞のド派手な登場

監督就任会見では、前代未聞のド派手な赤いスーツで登場し、大きな注目を集める。

監督就任会見の時の新庄剛志

監督がここまで目立つというのは漫画でもそうそうない。

さらにファン感謝祭では、超高級車に乗って誰よりも目立つ登場を見せていた。

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新庄剛志が名選手名監督にあらずにならない理由

新庄剛志BIGBOSSがなぜ人気なのかは、ここまでのエピソードだけでもなんとなくご理解いただけたのではないだろうか。

しかし、いくら監督に人気があっても監督として結果が期待できなければいけない、という考えもある。

要するに、「名選手名監督にあらず」という言葉通りにならないかという心配だ。

たしかに新庄剛志と言えば感覚的なプレーヤーという印象があるのだが、実はそれは彼自身が作り上げたイメージ戦略によるところが大きい。

実際の新庄剛志は、ロジカルに考えて行動を起こして結果を積み重ねてきているからだ。

真剣な眼差しの新庄剛志

指導の仕方がわかりやすい

実は新庄剛志BIGBOSS、監督に就任したはいいけれど特に指導者としての経験はないという。

たしかに、スター選手ではあったけれど、そういう話は聞いたことがない。

実際、2021年に自身のYouTubeチャンネルで子供たちに野球を教えるという企画の冒頭では、これまで野球を人に教えたことはないと話していた。

しかし、である。

このYouTube企画での新庄剛志の指導が大変好評なのだ。

 

僕も実際に動画を観てみた。

ただ論理的なだけでなく、比喩力(何かに例える力)が高いのでイメージが掴みやすくてわかりやすい。他にも、どんな心構えで野球に取り組むべきかとか、日本の野球の指導の仕方とメジャーの選手の考え方の違いを教えてくれるとか、妙に引き込まれる内容だ。

特にイップス(緊張や不安などによって、スムーズな動作ができなくなる運動障害)にならないための考え方などは、指導者としての人間性の高さに非常に好感が持てる。これは是非下の動画でチェックしていただきたい。きっと実生活でも役に立つ話になるだろう。

 

そsて、努力することについて、子供たちこんなアドバイスをしていた。

新庄剛志の努力の名言

練習してないやつは上手くならない。

俺、テレビでちゃらんぽらんなこと言ってたけど、実はものすごい練習してた。

じゃないと、プロ野球で十何年間もレギュラー取れないから。

ね、プロ野球選手にになりたいだろみんな?

だったら、人が寝てる時に練習する。

「あ、ライバルが寝てる」その間に練習しよ。

段々ライバルから(差をつけて)上にいくからね。

新庄剛志は選手時代、よく天才肌だと言われていたが、実は相当練習していた。

かつてイチローが「僕は天才じゃない。なぜなら僕は自分がなぜ打てるかを人に説明できるからだ」を言っていたが、新庄剛志もまた同じタイプだったようだ。まさに能ある鷹はなんとやらである。

そういう影の努力が垣間見えてきたことで、決して見掛け倒しではないという監督としてのへ評価が高まっていると言える。

実は努力家

元々、新庄剛志と言えば『ノーテンキな天才キャラ』というイメージが強い。

「なんか、やったらできちゃうんですよ。子供の時から(自分の身体能力は)他の子とは違うと感じていた」ということをテレビで話していたのを聞いたことがあるので、僕も新庄剛志という男は元々運動センスが抜群だったんだなと思ったことがある。

しかし、それは彼の巧妙なイメージ戦略なのだ。本当は自分の努力している姿を見せるのが嫌いなだけで、実はかなりの努力家だったらしい。

言われてみれば、監督就任する一年前、新庄剛志は現役プロ選手が受けるトライアウトに挑戦し、そこでタイムリーを打つという成績を残している。その後、オファーが来るには至らなかったが、当時48歳であることを考えれば、これは並大抵の努力でできることではない。

つまり、誰も見てないところで自分の身体のメンテナンスを怠ることはなかった。

実は努力を怠らない性格の新庄剛志

しかも、プロテストで結果を残すレベルの身体能力をキープするために、体力面だけでなく精神面でもでかなりの努力を重ねてきたことは明らかだ。

実際、新庄剛志はとあるインタビューに対し「努力を面倒だと思わない人間はいないし、(自分も)やりたくないよ。でも、努力しないと結果はでないよ」と話していた。

野球選手時代も、食事メニューから筋トレ、有酸素運動、バッティングなど、かなりの努力家だったというのが本当のところだったようだ。そういった影の努力を見せずに明るくひょうひょうと振る舞う姿が彼の大きな魅力となっていることは間違いない。

もちろん、本人も語っているようにやはり野球的な才能は多少感じていたらしいが、そのうえで人知れず努力してきたからこそ、過去の輝かしい経歴が再評価され、来季の監督としての期待も大きいのだろう。

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新庄剛志はすでに広報部長として成功している

監督としての力量もかなり期待できそうな新庄剛志BIGBOSSだが、実はすでに広報部長として大成功していると言っていい。

世間の声を見ても、ほとんどが広報としての評価だったりするからだ。

新庄BIGBOSSに対する世間の声

「ここまで野球に注目を集めてくれたから言うことなし!」

「いつまでも前時代的な価値観で伸び悩んでいる野球界を変えて欲しい」

「監督としても期待してるけど、今でも十分過ぎるくらい楽しませてもらってる」

「この人がいると日本の景気が押し上がりそうと思わせてくれる」

たしかに選手時代のパフォーマンスを振り返ってみても、彼の活動は日本ハムファイターズだけでなくパ・リーグや球界全体の利益に繋がるようなものが多い。ひいてはそれが日本経済の活性化につながるわけだが、過去の彼の発言を見るとちゃんとそこまで計算しているから凄すぎる。

そういう意味においては、広報としての新庄剛志の手腕はめちゃくちゃ優れている。実際、新庄剛志BIGBOSSの就任会見以降、ファンクラブの新規入会者が8倍に膨れ上がり、きちんと数字も出している。しかも、今回の監督就任による経済効果は数百億円にものぼると試算されているから驚きだ。

それだけではない。このコロナ禍で人々の野球への興味が薄れつつある中、ここまで野球への関心度を高めている功績は、監督としての実践に入る前のパフォーマンスを遥かに超えたものだと言えよう。

こういうところも抜け目がない(笑)

新庄剛志BIGBOSSが「名選手名監督にならず」にならないかと心配する声もあるかもしれないが、実はそれは杞憂なのではないかと思っている。

計算して多くの野球ファンを楽しませているところは非常にクレバーだと認めざるを得ないし、非常に柔軟かつ合理的な考えでチームを強化しているところも楽しみだ。

「チームの全ての選手にチャンスを与える」

就任会見でそう答えるくらいだから、新庄剛志BIGBOSSの器もおそらくかなり大きい。例えるなら、太閤秀吉のような器と発想力を兼ね備えている。

さらに、数々のアンチや逆境に負けず、明るくポジティブななメンタルを保っているところが凄くいい。これは野球界だけでなく、全てのリーダー達への良い見本にもなってくれるんじゃないだろうか。

故・野村監督が羨むほどのスター性を持った新庄剛志BIGBOSSだが、そこに人気が集まるのも、結果が伴っているのも、その中身を紐解いてみると必然の産物だったと言えよう。

つまり、新庄剛志は昔から何もブレずに前に進んでいるわけなので、2022年の北海道日本ハムファイターズが活躍することはかなり期待できるということだ。

さあこれから、BIGBOSS旋風が日本中を明るくしてくれることは間違いない!

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